オツカレサマ、C先生。~「なりたい自分」と現状とのギャップに焦りをかんじるときには
このひとと出会って、人生が変わった。
救われた。
――そんな出会いを経験したことがあるだろうか?
わたしにとって、そんなひとのひとりがC先生。
ここ2年弱の療養生活を伴走してくださった、九州は福岡のK大学付属病院・心療内科での主治医です。
先週、C先生のK大学病院での最後の診察を受けてきました。
(@朝イチ飛行機→一泊→最終飛行機でとんぼ返り、なかなかどーしてちょいキツでした^^;)
というのは、C先生、4月から関東のある病院に転勤されるんですね。
C先生は漢方を取り入れた心身医療で有名なのですが、
漢方道をより極めるため(?)の転勤のようです。
わたしは幸い、そちらの病院で、引き続き、C先生にお世話になることになっていますが、
しかしたいていの患者さんはそうはいきませんよね。
この1~2週間は、患者さんがたが不安を起こして、
「最後にもう一回だけ診てくださいぃ。。」とか
C先生も大変だったようです。
そりゃそうだよなぁ……
わたしも日本国内ならどこででもC先生についていきますが、
たとえば「漢方を学びに、ボク GO TO チャイナ!」なーんて言われた日には、、、
……などと想像してみてぞっとしながら、
昨年夏、入院中のC先生との会話を思い出す。
カウンセリングルーム。
涙をこらえた目。頭を抱えるわたし。
そのとき、わたしは「C先生がいなくなってしまうのではないか」という不安にとりつかれていた。
「どこにもいかんといて」――口には出さずとも、心のなかでそう叫んでいた。
そんなわたしに、C先生は「これはいますぐやなくて、いつかきたるべき将来の話ね」と前置きしながら、
やさしくこう説いてくださった。
「いまの大川内さんは、
言うたら、自転車の補助輪をはずしてこぐ練習をしよる状態。
それを僕が伴走ながら支えよる。
でもそのうち、大川内さんは僕の支えの手をすこしずつ離れて、
ひとりで自転車をこげるようになる。
僕が補助せんでも大丈夫なようになる。
そんなふうにして、僕と大川内さんの関係性も変わってくる」
C先生にお世話になって、2年近く。
振り返れば、わたし自身、ずいぶん変わった(よくなった)し、
おっしゃったように、C先生との関係性もずいぶん変わった。
2006年5月、
生きながらにして地獄の苦しみ(と表現しても決して過言ではない)を味わい、
まともに歩くこと、起き上がることすらままならない状態で
はじめて来院した患者は、
いまでは編集者として医師に本を書かせようとまでしている。(笑)
C先生サイドでも、わたしをネタに論文を2本もお書きになられたほど
ディープな治療関係。(笑)
わたしはC先生と出会って、ずいぶん変わることができたし、
そして、これからも変わっていく。
自分が変化するときというのは、
地殻変動みたいなもので、
内側では大きな劇的変動が起きていても、
表面に現れるのは
すこしずつ、すこしずつの動きなのだと思う。
そうしながら、
確実に前向きに、よりよくなっていく。
仕事のことなどで「もっとよくなりたい!」と
あまりにも強く願うがあまり、
現状の自分とのギャップに焦燥をかんじているひとを
よく見るけれど、
そんな願うほど
ものすごく大きく飛躍なんてしなくていいんだ、と思う。
逆に言えば、
そういった劇的な成長や飛躍、向上というのは、
往々にして、
所詮は付け焼刃にしかすぎないもので、
かえって危険ですらあると、わたしは思う。
向上=変化の勾配が急なほど、
墜落=変化の勾配も急である危険性があるのではないか、と。
ゆるやかな勾配ならば、
踏ん張ればなんとかなるところを、
あまりにも急激な負の引力には
抗うことも困難なのではないだろうか。
(かといって、
「よくなりたい」と願うことがよくないと言っているわけではない。
わたしだって
上昇志向の塊が服着て歩いているようなものだ。(笑))
だから、
いま「なりたい自分」になれていなくたって、
ぜんっぜん焦ることなんてない。
どんなに理想の自己像から程遠くたって、
内面の向上を大切にしていれば、
そしてあきらめずに続けていれば、
すこしずつ、すこしずつ
表面にも変化が現れてきて、
ふと気付けば、
「なりたい自分」に近づくことができているはず。
それでいいじゃない?
十分じゃん。
上昇志向の塊が服着て歩いているような不肖大川内麻里、
急激にのぼりつめて、
強烈に叩き落されたりもしたよ。
だから、そう言えるの。
自分に言い聞かせながら言ってるの。(笑)
でもそれだけ人生に真剣になれるって素晴らしいこと。
人生に真剣に取り組んだひとには、
きっとそのぶん素敵な将来があるはず。
でも人生に“深刻”になることはない。
最後に、2005年5月のわたしの日記「SOSを出す」を再掲します。
どん底のわたし。
でも「これがどん底か」と思ったら、もっともっとどん底があって、
ていうか底なし沼にハマった感覚だったな、いま振り返ると。
【再掲】SOSを出す
#さらに最後にやじ組のみなさんへ
むかしの日記を探しにPC内のテキストファイルをあさっていたら、
こんな日記が出てきて↓
「へぇーわたしこんなこと書いてたんだー」ってびっくりするととともに、
思わず顔がほころんでしまいました。^^
やじ組の存在を知るずいぶんまえですよ。
お笑いライブに行くという発想がまだなかったころ。
2006年5月の日記ですな。
--------
本日我弟祝生誕弐拾四年
タイトルは、先日、ひっさびさに、南野やじさんをエンタで見られた興奮が冷めやらぬ次第です。私事で恐縮です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E9%87%8E%E3%82%84%E3%81%98
さて、さらに私事ですが、今日は、わたしの弟の誕生日。
24歳になった彼は、おそらく(母から伝え聞いた話から推測するに)、いま不安と焦りのなかにいる。(以下略)
* 大川内 麻里のサイト OkawauhiMari.net *
* http://okawauchimari.net/ *
| 固定リンク
|
「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」カテゴリの記事
- ■うつ病、パニック障害を克服したいあなたに――大川内麻里の新刊著書、予約はじまっています!「うまくいかない自分から抜け出す方法」~心のクセがわかれば、毎日がするっと変わる(かんき出版)(2010.03.13)
- ■昨日の太田総理で「うつ病」「パニック障害」のことをやっていました(2)~心の病に対する誤解、偏見、友だちが去っていく……(2009.10.10)
- ■昨日の太田総理で「うつ病」「パニック障害」のことをやっていました(1)~克服できた者として(2009.10.10)
- 【パニック障害&鬱病&PTSD】上手に共存していこう日誌(16)――母・娘、母・娘。そして、喪失体験(2006.02.25)
- 【パニック障害&鬱病&PTSD】上手に共存していこう日誌(15)――薬の副作用で血糖値が上がる(2006.02.01)
「うつ病」カテゴリの記事
- ■親への許せない憎しみや恨みにどう対処するか~カウンセリング事例より(2)(2010.05.22)
- ■ドクターに聞く「五月病」の症状と予防策(2010.05.19)
- ■出版記念感謝パーティーのご報告(2010.04.19)
- ■出版記念感謝パーティーのご案内(2010.04.04)
- ■うつ病、パニック障害を克服したいあなたに――大川内麻里の新刊著書、予約はじまっています!「うまくいかない自分から抜け出す方法」~心のクセがわかれば、毎日がするっと変わる(かんき出版)(2010.03.13)
「お笑い」カテゴリの記事
- ■ミクシィニュースに、わたしがインタビューしたいとうあさこさんの記事! ■芸人さん半生連載、ミクシィ配信はじまりました☆(2010.07.06)
- ■ 【見てね】笑いは海を越える! ロスと渋谷のお笑いライブ二元中継!!【USTREAM】(2010.06.18)
- ■はるな愛さん、わたしがインタビューさせていただいた記事、後編も公開になりました!~はるな愛ロングインタビュー「はるな愛、「経営者」というもう1つの顔 壮絶な人生経験を活かしたマネジメント方法とは?(後編) 」(2009.07.28)
- ■はるな愛さん、わたしがインタビューした記事です!~はるな愛ロングインタビュー「はるな愛、「経営者」というもう1つの顔 壮絶な人生経験を活かしたマネジメント方法とは?(前編) 」(2009.07.21)
- ■藤波辰爾さん(2009.07.04)
「パニック障害」カテゴリの記事
- ■うつ病、パニック障害を克服したいあなたに――大川内麻里の新刊著書、予約はじまっています!「うまくいかない自分から抜け出す方法」~心のクセがわかれば、毎日がするっと変わる(かんき出版)(2010.03.13)
- ■昨日の太田総理で「うつ病」「パニック障害」のことをやっていました(2)~心の病に対する誤解、偏見、友だちが去っていく……(2009.10.10)
- ■昨日の太田総理で「うつ病」「パニック障害」のことをやっていました(1)~克服できた者として(2009.10.10)
- ■わたしがパニック障害を克服した漢方薬(保険適用)(2009.08.05)
- SOSを出す(2005.04.23)
「心と体」カテゴリの記事
- ■親への許せない憎しみや恨みにどう対処するか~カウンセリング事例より(2)(2010.05.22)
- ■ドクターに聞く「五月病」の症状と予防策(2010.05.19)
- ■出版記念感謝パーティーのご報告(2010.04.19)
- ■うつ病、パニック障害を克服したいあなたに――大川内麻里の新刊著書、予約はじまっています!「うまくいかない自分から抜け出す方法」~心のクセがわかれば、毎日がするっと変わる(かんき出版)(2010.03.13)
- ■大川内麻里の新刊著書「うまくいかない自分から抜け出す方法」(かんき出版)ここでも買えます!(2010.04.01)
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- ■ 【見てね】笑いは海を越える! ロスと渋谷のお笑いライブ二元中継!!【USTREAM】(2010.06.18)
- ■昨日の太田総理で「うつ病」「パニック障害」のことをやっていました(2)~心の病に対する誤解、偏見、友だちが去っていく……(2009.10.10)
- ■昨日の太田総理で「うつ病」「パニック障害」のことをやっていました(1)~克服できた者として(2009.10.10)
- ■飲むプリン ■映画「レスラー」 ■明太釜玉(讃岐うどん)(2009.09.13)
- ■はるな愛さん、わたしがインタビューした記事です!~はるな愛ロングインタビュー「はるな愛、「経営者」というもう1つの顔 壮絶な人生経験を活かしたマネジメント方法とは?(前編) 」(2009.07.21)
「混合性不安抑うつ障害」カテゴリの記事
- ■昨日の太田総理で「うつ病」「パニック障害」のことをやっていました(2)~心の病に対する誤解、偏見、友だちが去っていく……(2009.10.10)
- ■昨日の太田総理で「うつ病」「パニック障害」のことをやっていました(1)~克服できた者として(2009.10.10)
- ■わたしがパニック障害を克服した漢方薬(保険適用)(2009.08.05)
- ● 退院しました!(2007.10.03)
- いまのおくすり(2007.10.09)
「漢方」カテゴリの記事
- ■わたしがパニック障害を克服した漢方薬(保険適用)(2009.08.05)
- 漢方の講演に行ってきました!(2007.11.10)
- 漢方変更(当帰芍薬散→五苓散)(2007.11.12)
- 漢方変更(補中益気湯・当帰芍薬散)(2007.12.09)
- 漢方変更(補中益気湯・当帰芍薬散→加味逍遙散)(2008.01.05)
この記事へのコメントは終了しました。











コメント