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[心の病]完治するのか?

 

 昨日の夕方、ローカル番組で、うつ病で退職し、療養を経て社会復帰をしようとしている人のインタビューが放映されていました。

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 その方は病状がある程度落ち着き(いわゆる「寛解(かんかい)」の状態でしょう)、再就職活動をしているとのこと。

 こうおっしゃっていた。

「再就職活動で“病気は治ったのか?”と聞かれることがつらい。
 自分でもわからないから、それに対して、はっきり答えられないのがつらい。
 ただ言えるのは、“私とあなたがうつ病になるかもしれない度合いは変わらないだろう”ということだ」

 身につまされる言葉でした。

 そうなんだよねー。
 うつ病など、精神疾患が、風邪などの疾患と違う点。
 それは「寛解(かんかい)」という状況の存在。

「寛解」については、All About健康・医療ストレス「心の病で大切な「寛解」というキーワード()()」という、非常にいいコラムを見つけました。
(病気の当事者、ご家族、そうでない方も、ぜひご覧ください!
 心の病は、だれもがかかりうる病気であって、たとえいま心身ともに健康であっても、明日あなたがなるかもしれないし、あなたのご家族やお友だち、同僚がなるかもしれないものなんです。決して他人事ではありません。理解を深めておいて損はありませんよ^^)

 一部、引用してご紹介させていただきます。

たとえば、「うつ病」は誰でもかかる可能性のある病気であるため、「心の風邪」などと言われます。しかし、これはうつ病の特徴を正確に表した例えではないと思います。

風邪の場合、薬を飲んだり休養したりすれば、「完治」できます。こじらせて肺炎などの重篤な病に発展しなければ、長くとも1ヵ月もすれば元の体調に戻れますね。

しかし、先述したように多くの心の病は、回復しても「寛解」の状態であるため、長期化しないように心身のケアをしていく必要があります。そのため、「心の風邪だから」などと軽く考えると、心の病気を理解できなくなってしまいます。

「心の風邪」という例えは、ストレスによって起こる軽いうつや、自律神経の乱れによる体調不良なら妥当でしょう。休養や気分転換、栄養摂取などを心がければ、比較的早く元の状態に戻れるからです。

 そういえば、Yasushiさんが、以前、ブログで「うつ病は心の風邪」という表現について、話題にされていたことがありました。
 こちらの記事です。(Yasushiさん、URLありがとうございます!)

苦痛とはYasushi の 「うつログ」)より

 まさに真理を突いた、非常に的確な内容ですので、ぜひ読んでみてください。
 まわりの理解不足に苦しんでいるあなた、ご家族に読んでもらってください。
 これを読めば、大きく理解が深まるはずです。

「うつ病は心の風邪」というのは、当初は、うつ病も身体的な病気なのだ、ということを表すために言われた言葉でした。
 うつ病が脳内の神経伝達物質の問題である、ということから、精神症状が主症状であるとはいえ、心=気の持ちようなどの問題によってなる病気ではないのだよ、と。

 ただ、それがいまでは曲解されてしまっている感があるのは否めません。


 さて、いまのわたしの状態はというと、まだ寛解とはいえませんが、だいぶその状態に近づいてきた、といったところでしょう。
 そんなわたしが、はっとさせられたのは、以下。

「寛解」という言葉の意味を知ると、がっかりする人も多いでしょう。「完全には治らないのかな」「半病人ってことかしら?」などと思うかもしれません。

こう感じるのは、「このままじゃいけない」「今までの生活に早く戻さなきゃ」という思いがあるからではないでしょうか。

しかし、寛解という状態を理解し、心の病を再発・長期化させないようにするには、その発想を転換させなければなりません。

なぜなら心の病の場合、回復してきて寛解の状態になった頃が、最も注意が必要だからです。

「元気になったから、早く復職しよう」「今までの遅れを取り戻そう」と思って、すぐに元のペースに戻すと、突然病気が再発することが多いのです。そして、一度再発するとさらに再発率は高くなり、長期化しやすくなります。

 うんうん、たしかに……。
「一生治らないのではないか」といたずらに悲観することなく(といっても、悲観してしまうこと自体がうつ病の症状であることがままあって難しいところなんだけれど)、気長に辛抱強く、周囲の協力をしてもらって付き合っていくことですよね。

「こんなビョーキ、自分にはカンケーないさ」と思っている方がいたら、それは大きな間違いだってことを知ってください。

 そして、まわりのだれかが心の病に見舞われたら、正しい理解をもって見てください。
 力を貸すまでにはいかなくとも、まずはまわりの「正しい理解」、これが患者さんにはなによりも必要なんです。どうか正しく理解してください。

 その人の姿は、明日のあなたかもしれないのですから。

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写真:近所の原っぱってかただの空き地なんだけれど、一面にれんげが咲いていて、めっちゃキレイ☆だった~! 写真って内面が現れるけれど、それこそわたしの病状なんて明らかだよね^^;

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コメント

大川内さん、こんにちわ。

コメントしようと思いながら、何度も訪れたのですが、なんとなくうまく表現できず、いっぱい足跡つけちゃいました^^;

私は今、この寛解という状態にあると思います。まだ人のいる所では働けないけど・・・。

再燃・再発してしまわないか、とても怖いです。

心の病気って、一生付き合っていくものなのかな・・・。

投稿: maisha | 2007年4月12日 (木) 01:14

★maishaさん★
身辺で大きなことがあって、お返事遅れてしまいました。
完治しないんじゃないかって不安になることはないと思うんです。
寛解のときというのは、希望を持って、でも焦って無理しちゃわないようにっていう期間なんだと思いますよ^^
いまはゆったり時間に身を任せていられるのがいいのではないでしょうか^^

投稿: 大川内 麻里 | 2007年4月14日 (土) 05:34

いきなり振られてびっくりしました。もう、驚かさないで下さいよ~(苦笑)

そういえばそんなことを書いたなあと思って調べたら、↓これですね。

http://ohyama.way-nifty.com/yasushi/2006/05/__e598.html

最初に「心の風邪」という言葉を考案した人はそれなりの考えがあって生み出したのでしょうが、今や「心の風邪」という言葉は完全に独り歩きをしていると思います。

それは、健康な人にとってうつ病は非常に理解しにくい病気だからです。想像出来ないんですね、経験がないから。「うつ病ってどういう状態なんだろう?」と考えてみる。よくわからない。そこへ「うつ病は『心の風邪』です」と言われると、類推のし易さから、みんなそれに飛びつく。「身体が風邪をひくように、心が風邪をひいているんだ」という短絡的な理解と、さらに、誰にでもありふれた「風邪」という病気の症状に当てはめて、
「一時的なものですぐに治る」
「病気といっても、それほど辛いものではない。多少喉や頭が痛くなるが、せいぜいその程度。うつ病も、多少気分が落ちこむくらいだろう」
さらには、
「風邪なんか病気のうちに入らない」
「風邪くらいで仕事を休むなよ」
と、とんでもない誤解を招くことになっています。

「心の風邪」という言葉はもう歴史的使命を終えているので廃止すべき表現だと思います。

寛解って見極めが難しいですね。ぼくは肝炎の薬の副作用でうつ病になりましたが、いつの間にやら7年目です。普通に人と話したり、愉快に笑ったりして、健康な人と同じような生活を送っていますが、いつも「死」を意識しています。自分を清算してしまいたいという願望が意識の根底にあります。なので、まだまだ病気に首まで浸かっていると思っています。

早い人は1,2年で完治することもあるそうですが、ぼくはうらやましい反面、自分が短期間で完治しなくてよかった、とも思っています。
生きることは、真面目に向き合うと、とても辛いことがいくつもあって、だからこそそのひとつを乗り越えた時に喜びがあって、その積み重ねが生きることの価値なんですね。また、生と死は背中合わせで、どちらに踏み出すにも勇気が必要だという点に変わりはない。違うのは死のほうは一回ポッキリだということ。
それに辛さも喜びも、その人だけのもので他者と比較出来ないものだということ。
…などなど、長く患っているからこそ知ることが出来た真理がありました。7年目のうつ病、思えば決して無意味ではありませんでした。

転ぶことは不運なことでも何でもなく、誰にでもごく当たり前に起こりうることなんですね。膝に「うつ病」という泥がついたままでも、何とか立ち上がって再び歩き始めることができれば、それは転ばなかった人より得るものは大きいのではないかと思います。

投稿: Yasushi | 2007年4月15日 (日) 02:27

身につまされる内容であらためて全身が震える思いでした。
自分も寛解状態なのでしょうが、昨年はこの「寛解」の意味に大きな落胆を覚え、かなりのハイスピードで自暴自棄に走ってしまった記憶があります。
今は開き直りというのか、再発の恐怖に怯える自分を切り捨てた感があって何とか落ち着いてますが、これでいいかと言われるとまだよくわからない不安がありますね。

投稿: ふじわら きょう | 2007年4月16日 (月) 21:08

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