再婚します。
再婚します。
わたしではありません。わたしの元夫で、一人娘の看護養育権、親権者であるシンイチさんがです。
それにともない、わたしに「娘との絶縁を望む」とシンイチさんは言いました。
わたしたちの離婚は「経済的な問題のため、離婚時点では、看護養育権、親権ともにシンイチさんがとるものの、将来的な看護養育権ならびに親権の譲渡を視野に入れた」協議離婚でした。
娘にはもう三年会わせてもらっていませんでした。
わたしと会うと、娘が「ママがいい」と泣き叫ぶようになったころから、「面会すると情緒不安定になり、その後の生活にも支障をきたす。安定して会えるときになれば、かならず会わせるから、それまで面会交渉を避けてほしい」との先方からの申し出に、わたしが従ったかたち。
その間、コツコツと元姑や娘、元夫に手紙を書いたり、電話をしたりと、“娘が好きなように行き来できる関係の構築”を目指してきました。
先方から返信などがあることはありませんでした。娘の誕生日などのプレゼントも、元夫家のドアノブにかけていく約束でした。扉ひとつ開ければ愛しい娘がいる――ぎりぎりの感情を自制し、何度その場を後にしてきたことか。
昨年末、はじめて元姑から手紙をもらいました。
娘の写真、そして娘が書いてくれたわたし宛の手紙が同封されていました。
娘からのはじめての手紙――
ままっていいね。
わたしきっとままにあえるでしょう。
あえたらやさしくしてね。
みんな、しあわせだね。←かづきがいて
(※かづき……娘の名「華月」)それに添えて、元姑から
華月の中に、「ママ」はこうしていつもありますから、
あなたも身体に気をつけて頑張ってください。
……それまでの努力が実ったことを感じる出来事でした。
わたしたち夫婦が“離婚”という選択肢を選んだとき、二人で交わした約束がありました。
それは「この先、どちらに親権・監護養育権があろうとも、お互いの悪口めいたことは、絶対に華月に言わない」という約束でした。
これは、決して自分たちの保身などではなく、「自分の親がどういった人間であるか」は、その子自身の人格形成にも大きく関わる問題ですから、そのために、私は華月にパパがどんなに優しくて、華月のことをどんなに深く愛してくれているかを伝えたいという思いがありました。その気持ちは、いまも変わっていません。
それはわたしの生育歴にも関係するものなのだけれど。
わたしは父を絶対的に尊敬しています。それは父自身が何も語らず背中で見せてきてくれた生き方のおかげでもあるけれど。父を尊敬できる自分が育てられたのには、それよりももっと大きな要因があります。
母です。
わたしの母は、父がどんなにすごい人物で、どんなにたくさんの人の上に立ち、大きな事業をしているかを、わたしが幼いころから、ずっとずっと繰り返し言い聞かせて育ててくれました。
対して、父は母をあまり大事にしてこなかった。また母もわたしの教育に熱中するあまり、ひとりの女性としての幸せを享受してきませんでした。
それは、わたしに女性の不安定で暗くて不幸な生き方像をインストールさせるに十分なものでした。
両親は熟年離婚をしてしまいましたが、父は「自分が子どもに尊敬されているのは母のおかげでもある」ことを知っているでしょうか。そして、父の起業家精神を見てきたために、すくなからずその影響を受けて、いまのわたしがあることも。
だから、離婚するときに、シンイチさんとは、そういった約束を交わしたのでした。
またわたしが手紙を綴ったり、電話をしたりといったことをしながらも、心に決めていたことがありました。
「たとえ、わたしが希望するように元夫家と娘が気軽に行き来できるような関係を構築することができたとしても、もしシンイチさんが再婚するとなったら、新しい家庭が落ち着くまでは、一時的に自分は身を引くこと」でした。
それは、娘に、わたしと新しいママの両方に気遣いながらといった環境を強いるのは、あまりにも酷だと思ったからです。
感情的なことならいくらでも言えます。
なんのためにいままで……とか、小学校入学をまえに、勝手ながらもうすぐだという実感していた矢先だったのに……とか。
でもそんなことを口にしたり、書いたりすることは、何の意味ももたない。
だから、わたしはこう綴るだけでいいと思っています。
『シンイチさん、再婚おめでとう。
あなたは華月にとって最高のパパですから、そんなあなたが選んだ女性なら、きっと華月のいいママになってくれると思っています。
ただご婚約なさったときに、あなたのお母さまが、彼女を(わたしが妊娠したときのように)なじったと聞いています。
どうか妻と娘を守る強さだけは、身につけてください。』
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コメント
なんか、せつないっすねぇ・・。
ここに書き込んでも、なんかCHEAPな感じになるんでコメントはあえて差し控えさせて頂きます。
でも、はやく娘さん、大きくなるといいですねぇ・・。
投稿: kouan | 2005年10月 4日 (火) 16:24
気遣ってくれて、ありがとう^^
この日記は報告受けて1週間後くらいに書いたものかな。当初はもう本当に(ぎりぎりに抑えた表現を使うとすれば)動揺してしまって……でもこうして文章にできるようになったってことは、すくなくともそこのラインまでには元気に回復してきたってことだし、考えも整理できてきたってことかな。(書きながら、考えをまとめていたって節もあるけれど)
投稿: 大川内麻里 | 2005年10月 6日 (木) 13:00
それまでは辛くても、いつか会えるの楽しみですね。華月ちゃんにとっていつまでも素敵なママでいてください。応援しています。
投稿: lax | 2005年11月25日 (金) 13:53
>laxさん
いつもあたたかいお言葉、ありがとうございます~!
最近またいろいろと考え込んでしまっていたのですが、そうですよね、いつか会えたときに娘に恥じることのない母でいること、それが一番ですよね。
投稿: 大川内 麻里 | 2005年11月29日 (火) 08:18
リンクからたどってきました。
「経済的な問題のため、離婚時点では、看護養育権、親権ともにシンイチさんがとるものの、将来的な看護養育権ならびに親権の譲渡を視野に入れた」協議離婚。これも一考の余地がありますね。協議離婚書にどれだけ明文化されているのかわかりませんが、親権には監護権と財産管理権があり、その2つを合わせて法曹界では親権と呼んでます。
経済力があるかないかで親権が決まるということはありません。親権と監護権を分けた場合、養育費は子供を引き取って育てている親(監護権者)がもらうことができます。だって実際に育てているんだもん。
親権と監護権を分けるメリットとしては、離婚したとはいえ夫婦そろって子供を世話しているようなものなので、親権者のほうの意識が高まり、養育費の滞納率を下げやすいということや、子供にとって両親がそれぞれ世話をしてくれているというのは安心。
デメリットとしては、監護権者からみて、子供に何かあったときで、親権者の同意等が必要になることがあれば、ちょっとわずらわしいことです。
例えば、子供が交通事故にあってその損害賠償を求める訴訟を起こしたり、相続があって子供が相続した財産を売りたい場合などのとき、ちょっとだけ面倒になります。
とはいえ、どちらが親権をとるかで揉めているなら、親権と監護権を分けることも考えてみたらどうでしょうか。
ご自身の経済力が無いから、娘さんの親権や監護権を持てないとは考えないでくださいね。これらの分野にも専門家がいますから、積極的に相談することをお勧めします。
投稿: ザック | 2006年2月28日 (火) 14:34
>ザックさん
こちらにも、アドバイス、ありがとうございます!
投稿: 大川内 麻里 | 2006年3月 5日 (日) 19:36