無条件降伏だけはしたくない。
弱音を吐きます。
公私ともに、パートナーの役に立てず、それどころか、負担ばかりをかけて無理をさせてしまっているわたしがいます。
その解決法の第一として、まずパニック障害と鬱病という病気のできる限り早期の完治を目指して治療に励むこと。
第二に、能力として及ばない点は能力向上を目指して、勉強したり、ひとと話したり、さまざまな側面から自分を磨くこと。
第三に、パートナーから求められずとも、自分にできること、やるべきことを察知して実行すること。
無条件降伏はしません。
たとえば、自分の能力のなさや病気を言い訳にすること――人間は「できない理由」を探すのには、大変に長けた動物ですが、そんなの所詮は逃げでしょ。わたしは、そんなことは絶対にしない。するつもりもない。
わたしの3つのブログのうちのひとつ「元フリーター編集者の出版日記」の「不採用となった出版社からもらった原動力」に書いたけれど、一般的に失敗とされることからも学べることは大いにあるはずだし、わたしはむかしから「生きた反省はするけれど、死んだ後悔はしない」主義で、これまでを生きてきた。
むかし、恋人が、何度もアルバイトの採用試験に落ち続けるのをそばでみていた時期がある。
彼は、毎回「不採用だった」という事実を、そのままただの事実としてしかとらえていないようにみえた。そこから学ぼうとする姿勢などは、一切かんじられなかった。
そうではなく、「事象」としてとらえ、なぜ不採用だったのかを考えること、それは自分にたりないものを知るチャンスでもあるのだからと、わたしはいった。
(わたしが、アドバイスのかたちをとったり、強要したりする、つまり成功者ヅラをして上から押しつけるような物いいをすることは、彼にとって押し付けがましく、また自尊心を傷つけられることだろうと、できるだけ、自分の失敗談などをもちだしたり、冗談を交えたりしながら伝えた。)
不採用となった理由の分析は、すなわち、相手の求めていたものと、自分プレゼン資料(……と、わたしは呼んでいる。このことも「元フリーター編集者の出版日記」に、先々書くつもりでいるが、まぁ平たくいえば、履歴書や職務経歴書、持参した作品、面接などのことだ)とのギャップを考察することであり、それはまた強みも弱みも含めて、自分自身を深く知ることができるので、かならず次の採用試験に活かせるはずだからと。
しかし、彼は一言こういいはなった。
「(受からないのは)俺がダメ人間だからだろ」
毎回、そう。
彼は、自分の「やらなかった理由」を「できなかった理由」にすりかえて、他人のせいにしてしまう、責任転嫁の天才だった。
矛先は、はじめは痴呆症のおばあさまへ。
やがておばあさまが施設に入って、矛先はまもなく多忙で病気がちのわたしへと向けられた。
そんなとき、彼の弟さんが脳出血で倒れた。幸い、一命はとりとめたものの、半身不随となってしまった。
この時点で、わたしにはすでにみえていた。
彼が、今度は障害者となってしまった弟さんを、自分の「できなかった理由」にすることが。「やらなかった理由」を「できなかった理由」にすりかえて、弟さんになすりつけることが。
もう、うんざりだと思った。これ以上、そんなさまを目にしたくはない。そう思った。
そのために、わたしが彼に伝えなければならなかったのは、たった一言だけだった――「(荷物をまとめて)すぐに出て行ってください」
一人暮らしの経験がないままに、わたしの部屋にパラサイトしていた(とはいえ、そのなかでもすこしでも自立心をもたせるために、家賃や光熱費など、生活費は折半していたが)彼に、何度も一人暮らしをしてみることを勧めてきた。けれど、彼はわたしの部屋にいつづけた。
「自分の実家が千葉で、都内までは電車代が高いために、なかなか採用されない」といいだしたときには、「なら、ウチに住民票うつしな。履歴書の住所もココにしな」と手を差し伸べた……というのは、あくまでも表面上のことで、彼をなんの言い訳もできない状況に追い込むことで、考えをあらためること、自分を省みること、本当に採用の阻害要因となっているものへの気付きをうながしたかったのだが。
話がだいぶそれてしまった。
公私ともに、パートナーの役に立てず、そればかりか負担ばかりをかけて無理をさせてしまっているわたし。
「ごめんなさい」を繰り返すことも、自信をなくすことも、自責の念に駆られることも、反省することも、落ち込むことも……すべては自分の気持ちを軽くするため、許そうとするための「無条件降伏」にすぎないと思う。
――わたしはしたくない、そんな甘っちょろい無条件降伏だけは。そんな甘っちょろい無条件降伏で、こんな自分を許したくなんかない。
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コメント
>人間は「できない理由」を探すのには、大変に長けた動物ですが
そうだよね。俺はそれを「思考の依存」って勝手に呼んでいます。「できない」という思考回路を構築し、そしてそこでストップしてしまうんです。俺は鬱病も一種の「思考の依存」だと思います。鬱の時の思考というのは、落ち込む何かがあり、例えばシングルマザーだという事をネガティブにとらえてしまう思考から離れられず、自己否定を繰り返したりと。なので、その繰り返しをスパっと切って「別にいいじゃん」という思考に持って行くと、ラクになる。それが行き過ぎると「おい君達、一緒に地球を救おうじゃないか!」なんて言って躁になったらそれはそれで大変ですけれども。とにかく、俺だって20代なのにお酒の飲みすぎておもらしした時も朝から悲観してもしょうがないから「ま、いっか」って考えましたし。ちょっと最後がおかしかったがまぁこれはこれでいいや(笑)
でもそれを
>所詮は逃げでしょ
と言われると、そういう部分はあるけど、厳しい一言だなぁ。俺も変に厳しいところがあって、他人も批判すると同時に自分も攻撃するから他人が苦しい思いをする反面、俺も自爆してる部分があるんだよ。
話全然関係ないけど、翌朝冷え込むらしいので注意して下さい。
投稿: gigababa | 2005年10月12日 (水) 19:54
>gigababaさん
ねぇ、「gigababaさん」って呼び方、仰々しい?かしら……と、いろいろと考えてみたのですが、gigababaぴょん、gigababaっち、gigaちゃん、babaさん……いまいちこれっていうのがないのですよねぇ~(笑)
まぁ、いいや^^;
なるほど、gigababaさんのいうことわかるなぁ。
それで
>所詮は逃げでしょ
ってのは、わたしは自分に対していっているのね、この文章のなかでも実は。人様にいうときは……いえないかもしれない、すくなくとも「逃げ」という言葉では。
よくいわれるの、「自分に厳しすぎる」って。でも自分では自分に甘いとかんじていて。
欝が発症するのって、そのあたりの温度差にも一因があるかもですね。
投稿: 大川内麻里 | 2005年10月14日 (金) 17:30