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「一番大事なものはなんですか?」

17歳のころだったか。“相手の価値観の尺度を知りたい”と思ったときに、かならずする質問があった。
「あなたにとって、一番大事なものはなんですか?」

17歳といえば、わたしが高校を中退して、昼夜逆転の居酒屋バイト生活を送っていたころ。夕方バイトに行って、終わったら友だちと遊びまわる。朝帰って寝る。荒廃もいいところの毎日。

「彼氏」「彼女」「友だち」「親」「金」「仕事」――いろいろな答えをもらったなぁ。
当時は、この質問に誰もがかならず一項目だけでなく、三項目ほど挙げてくれることをおもしろがっていた。いま思えば当たり前のことなんだけど。

そんななかで、ガツーンと頭を殴られるような答えをもらったことがある。
当時24だか26だかの男性だったな。状況としては、抱ける・抱けないを7:3くらいでかけひいてる“つもり”の夜。相手のテリトリーには入っている。でもそこを一発逆転して“一晩一緒に寝ても、なーんにも起こらない男友だち”をつくっては喜んでいたわたし。……生意気な。

「ウチダさん、ウチダさんにとって、一番大事なものってなんですか?」
けだるそうな横顔に、無邪気に尋ねる17歳。
「マリちゃんは?」
17歳は自信満々に答える。
「友だちです!」
ウチダさんは言った。

「俺にとって、一番大事なものは自分。一番かわいいのは自分。
自分にとって、自分が一番かわいい。
その次は、友だちと言いたいところやけど、女。
だって、俺思うもん。
友だちはセックスさしてくれんって」

ウチダさんが前後に言った「それは羨ましい……」だの「やけん、俺は『友だちです』って胸張って言えるマリちゃんが羨ましいって思う」だのってな言葉は、頭から吹っ飛んでいた。
ただ突きつけられた“キレイゴトをノタマッテイタ自分自身”の姿にガーーーン。単純……。

さぁて17歳のわたしに、いまこの問いかけを受けたら、なんと答えようか。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

久しぶりに登場します☆

う~ん一番大事なものかぁ。
聞かれても即答できないぐらい難しいねぇ。
17の私だったら、普通に友達ってやっぱり
言ってるなぁ。

今でも結局「ともだち」っていうかもなぁ。
失恋した時に慰めてくれるのも、バカなことに
付き合ってくれるのも結局は友達だしなぁ。

精神年齢17歳☆でとまったママという
ことにしてください(爆)←願望
あっダメすよね。

投稿: ノリコ | 2005年5月10日 (火) 23:18

ノリコ、きてくれてありがとう!

17歳当時のわたしが、なんでウチダさんの言葉にガーンときたかというとね、そのころってまじで友だち第一主義で、友だちになにかあろうものなら、どんなときでもすぐさま飛んでいってたの。

で、わたしにとって一番大事なのは「友だち」だなぁと思っていたんだけど、ウチダさんの言葉を聞いて、自分のしていたことは自分の「友だちの役に立ちたい。困っていたら、なんとかたすけになりたい」という欲求に基づいてしていた行動にすぎなかったんだなって思ったのよ。

なんかそう考えたら、友だちづきあいでときに負担に感じていたことも、負担にならなくなった。わたしはわたしの欲求に基づいて行動しているんだからって思えるとね。

いまだったら、なんだろな……「自分」なんだろうか、「娘」なんだろうか。

投稿: MARIZO→ | 2005年5月13日 (金) 17:05

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